砂漠に入ると、

珍しいものをみつけました。
野生化した野良ペコです。
プロンテラでも飼いペコはたくさんいるんだけど、
騎士団の人達がちゃんと飼ってるから、野良ペコというのはまずいません。
…この子達は、ここまで来て飼い主に捨てられちゃったのかな?
かわいそうな捨てペコ達です。
こんなところじゃ、ペコじゃらしも生えてないのにね。
 
捨てペコ達はかわいそうだけど、
連れて帰るとお母さんに怒られそうだからそっとしておくことにします。
ついてきちゃったら困るからね。
 
広い砂漠に出たら、なんか見たことあるような景色になってきた気がします。
あっ、ちびわんこもいるっ!
きっとここを抜けたら…
 
「この先、プロンテラ→」
 
見たことある立て札を見つけたら、
なんだか急に足が震えてきて、
つい、走りだしちゃいました。
息が切れて、足がもつれて、
何度も転びそうになったけど、
止まる気にはなれませんでした。
 
プロンテラの街の城壁が見えて、
いつも人がたくさんいる南門を走りぬけて、
夕ご飯の買い物をする人たちやそろそろ店終いしようとしている露店さんたちの間をすり抜けて、
「どうしたレオ?そんなに急いで?」
って聞く友達もさておいて、
 
「ただいまっ!」
 
あったかいシチューの美味しそうな匂い。
「おかえり、遅かったのね^^ もうすぐごはんできるからね^^」
って言うお母さんの声。
 
2階から降りてきたお父さんが、
「やぁ、おかえり。旅はどうだった?」
だって。
もちろん言ってやったさ。
「そうだね、まぁ面白かったよ。」
って。
 
 
夕ご飯いっぱい食べたら、なんだかとても眠くなってきちゃった。
お母さんとお父さんにおやすみなさいを言って2階にあがろうとしたら、
なんか変なものを見た気がするんだよね。
お父さんの服の襟のところに、
白い、一枚の花びら。
 
ん〜…。ま、いっか。
皆さん、おやすみなさ〜い…。(-_-)Zzzz...