街を

ひととおり見たけど、まだ6時半です。
お母さんに作ってもらったお弁当ももう食べちゃいました。
 
チラシには
「ライトアップされた倉庫群が水面に映る幻想的な景色をお楽しみください」
って書いてあるけど、
30分も見てたらちょっと飽きてきました。
 
僕と同じように、胸に「カプラトラべル」と書いてあるシールを
つけている人達を他にも何人か見ましたが、
みんな「アルベルタの歩き方」とか「るぶぶアルべルタ」とか、
本みたいなものを持ってせかせかと歩き回ってました。
汗を拭きながら「なによ、ちっとも安くなんてないじゃない。」なんて言って
両手に下げたたくさんの荷物をゆすってるおばさんもいました。
みんな忙しいんだね。
 
ちょっと時間をもてあましちゃったけど、僕はこの街は結構好きです。
普段プロンテラで見ないような人達もたくさんいますし、
これがきっと異国情緒というやつなんだと思います。
異国情緒って言葉、これで使い方あってるのかな?
港に面したレストランからは香辛料を効かせた美味しそうな匂いがして、
お腹も少しすいたけど、お小遣いがあまりないから節約しなきゃ。