レオナルド、頼まれる。

サクラのことを教えてくれたお姉さん、
せっかくのヒナマツリなのになんか困ってるみたい。
ヒナマツリに使うものがなんか足りないんだって。
僕にまかせてよ!
お姉さんにカッコいいところ見せたくて、
つい言っちゃった。
 
材料は僕が持ってるのだけじゃ足りなかったんだけど、
ふふん、でもね、いいこと思いついちゃった。
カプラさんに聞けば、きっとなんでも持ってるんだ。
お姉さん、喜んでくれるかな。
 
お姉さん、喜んでくれました。
お返しに、ヒナアラレもくれました。
「ありがとう!探してくるの大変だったでしょ!?」
だって。
喜んでくれたのは嬉しいけど、
ホントはズルしてカプラさんに手伝ってもらったんだ。
そう思うとなんだかとっても恥ずかしくなってきちゃって、
ヒナアラレのお礼も言わずに走ってきちゃった。